介護の世界は、日々進歩して勉強の毎日です。
研修も沢山あり、出来るだけ多くの研修を受けて吸収していきたいと思っています。

私の確認の意味も含めて、受講した研修の内容の一部をここで発表していきたいと思います。

今回のテーマは「認知症」
介護職員としては知っていて当然のないようですが、それを確認の意味も含めて改めて勉強してきました。

認知症は現在日本に462万人(予備軍は400万人)いると言われています。
この数字は75歳以上の1/12、85歳以上にいたっては1/3の方が認知症と言われとても身近な「脳の病気」となっています

認知症の種類は、詳細に分類すると200種類にも及びますが、その中でも代表的な「アルツハイマー型認知症」について説明します

アルツハイマー型認知症は脳の側頭葉が委縮して「記憶障害」が起こるために、記憶の一部が失われてしまい日常生活を送ることが困難になっている状態です

認知症の進行を遅らせるポイントは2つ、①薬、②ストレスを減らす
特に②のストレスを減らすことが重要と言われています。

認知症は「なにも分からなくなった人」ではなく「わかることは沢山あるけど、その一部を忘れてしまった人」なのです
お医者さんは必ずこう言います「たとえ認知症になっても本人ができることは自分でさせてくださいね」と

例えば…
「雨の中、庭の鉢植えにジョウロで水をあげている」お婆さんがいたとします。
この方の症状は「雨=水」であるという記憶がなくなってしまっている事なのです
なのでここでご家族が言うことは、「雨だから水はあげなくていいよ」ではなく、

「濡れないように傘をそっとさしてあげる」や「鉢植えを雨に濡れない場所に移動してあげる」ことなのです

決して、ご本人ができることを取り上げないでください。
本人は「間違ったことをしよう」「誰かを困らせてやろう」なんて思ってはいません。
その行動は、「誰かのためになりたい」「誰かの迷惑をかけたくない」という気持ちの表れなのです。

認知症の方の不思議な行動も、時間をかければ必ず理解することができます。

仕事を始めたころ、右も左も分からず何をすればいいか分からなかった経験ありませんか?
誰かに聞きたいけど、忙しそうだから自分で考えて失敗してしまった経験ありませんか?

認知症の人の気持ちは、仕事を始めた新人の頃に似ています。
そんな時、声をかけてくれた優しい先輩はいませんでしたか?

その優しさが認知症の進行を遅らせることができるのです
そんな優しい家族や、介護スタッフになりたいと勉強しました。